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1967年に創設された洗足学園音楽大学は、神奈川県川崎市にキャンパスを構える音楽大学です。同じ敷地内に付属校の幼稚園、小学校、中学校・高等学校も擁し、大学院を含めると実に2,300名以上の学生が在籍。伝統的なクラシック系のコースだけでなく、音楽・音響デザインやロック&ポップス、ミュージカル、ジャズといった多彩なコースを設置しているのは同大学の特色で、音楽を仕事にしたい若者たちの間で高い人気を誇ります。そんな同大学は先頃、教室の改修工事を実施し、新スタジオを開設しました。同大学 音楽・音響デザインコースの教授である森威功氏は、「近年、音楽・音響デザインコースの学生数が増えたこともあり、新スタジオの開設が急務でした」と語ります。

「また、主科で作編曲を学ぶクリエイター系の学生は、音源制作をPC内でほぼ完結しているケースが多いので、録音のスキルも身につけることによって、より質の高い音源を制作できるようになるのではないかと考えました。ですので、作編曲と録音の両分野をシームレスに学ぶことができる環境を整えたかったというのも、新スタジオを開設した理由の一つです。

機材に関しては、既存のスタジオはすべてアナログ・コンソールを導入しているので、新スタジオではデジタル中心のシステムを組むことを考えました。そして、プランニングを進めていく段階で、他の教室に設置してあったアナログ・コンソールを移設して、アナログとデジタルのハイブリッドな制作環境を構築することにしました。スタジオ録音を初めて経験する1年生から上級生まで様々な学生が使用するので、内容によってアナログとデジタルを使い分けてもよいですし、アナログ・コンソールをHAやサミング・ミキサーとしても使用できるよう柔軟なルーティングを組むことが可能なシステムとなっています」(森氏)

 

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洗足学園音楽大学の新スタジオ

 

そしてスタジオの核となるのが、24フェーダーのAvid S6とPro Tools | HDXシステムです。Pro Tools | HDXシステムのオーディオ・インターフェースは、アナログ24ch入出力のPro Tools | MTRXで、アナログ・コンソールのTrident 78と組み合わせたハイブリッドな録音環境が構築されています。

「今回はデジタルのシステムを構築すること、そしてPro Toolsを使用することを前提にしていましたので、コンソールに関しては他の選択肢はあまりなく、当初からS6を導入する計画でした。録音はもちろん、MAにもよく使われていますし、Dolby Atmos®などイマーシブ・オーディオへの拡張性も申し分ありません。このスタジオは、録音系の授業や実習などで使用するので、学生作品や他コースの依頼などで様々なジャンル、編成でのレコーディングやトラックダウンなどをS6を使って学んでいきます。その他にMA、ゲーム音響制作のレッスンでも使用予定で、今回3Dサラウンド・パンナーのモジュールも導入したのでぜひ活用していきたいですね」(森氏)

 

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スタジオの核となる24フェーダーのS6

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Pro Tools | MTRXとPro Tools | HD I/O

 

この春から稼働している洗足学園音楽大学の新スタジオ。森氏は、S6のフレキシブルな使用感と、Pro Tools | MTRXの透明感のある音質に大変満足していると語ります。

「Pro Tools | MTRXは音質が素晴らしく、S6はレイアウト機能が大変便利ですね。操作性も良く、柔軟にレイアウトを組むことができて再現性も高い。波形が縦に流れて表示されるのも、視覚的に発音タイミングをつかみやすく、MAなどで活きてくると思います。今まではアナログのシステムが中心だったので、学生も教員もこのシステムに興味津々といった感じです。今後は学生作品のコンペを実施して、優秀作品をこのスタジオで制作することを検討しています。音楽大学のリソースを活かし、演奏系コースとの録音プロジェクトなどのコラボレーションも行い、このスタジオを中核にした学内の遠隔レコーディング・ネットワークをさらに充実させて、他の音楽大学にはない制作環境を実現していきたいと考えています」(森氏)

 

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洗足学園音楽大学の教授陣と関係者の皆様。
写真手前左から、伊藤 圭一氏、森威功氏、山下康介氏、林洋子氏
写真後列左から、ROCK ON PROの赤尾真由美氏、楽器音響の日下部紀臣氏

洗足学園音楽大学

 

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Dolby Atmosは、Dolby Laboratoriesの登録商標です。