

リモート制作ワークフローの拡大は、コロナ禍で加速したパラダイム・シフトと言われています。2020年3月以前のリモート編集は、遅延、信頼性、コンテンツの安全性への懸念を伴うプロセスでした。
今日、複数の場所から共同でビデオ・コンテンツを安全に編集する機能は、広く一般的になっています。ネットワークの転送処理能力、仮想化、転送プロトコルの進化は、分散型制作ワークフローを空想から現実のものにする上で、大きな役割を果たしてきました。しかし、リモート編集ワークフローの真の頼みの綱は、高性能メディア・ストレージであると言っても過言ではありません。
リアルタイムのビデオ・ワークフローでは、メディア・ストレージを評価する際の主な検討材料は、容量と性能(パフォーマンス)です。しかし、この2つの要素は、今では共有ビデオ・ストレージ・システムが競争力を維持するために必要不可欠な資質と言えるでしょう。今日の問題は、ストレージ・システムが容量や帯域幅を無理なく拡張して、4K、8K、HDR、Dolby Atmos®、その他の高解像度の画像および音声フォーマットに対応できるかどうかではなく、従来の編集室と同等の性能で、チームがどこからでもアセットにアクセスできるかどうかということです。
ストレージ・システムは、チームメンバーが、ビデオ、オーディオ、グラフィックスのどのような制作ツールを使っていても、スタジオ、現場、自宅など、どこからでも、メディアやプロジェクトをブラウズ、検索、共有できるものでなくてはなりません。数百人ものメンバーが、世界中のさまざまな時間帯や大陸に点在しながら、同じコンテンツに同時にアクセスできなければなりません。
リモート・ビデオ・ワークフロー用ストレージには、組織のニーズに合ったワークフローを展開できる本質的な柔軟性が必要です。ストレージ・システムの制限に合わせて仕事量を決めるのではなく、ストレージを常に変化するビジネス要件に合わせるべきです。オンプレミス、リモート、またはその両方のハイブリッドで仕事をするという選択肢を顧客に提供したいとお考えですか?撮影現場のビデオ・キャプチャーをストレージにリンクして、収録後、数分以内にエディターが編集に取り掛かれるというのはどうでしょう?ストレージは、あらゆる場面に対応しなくてはなりません。
Avid NEXISストレージは、まさにそれを実現します。拡大する制作需要に対応するため、簡単に拡張することができます。1つの仕事のやり方に縛られることはありません。ビジネスのニーズに応じて、ワークフローを変更することができます。例えば、オンプレミスで始めて、ある時点でクラウド・アクセスを追加したい場合も、問題ありません。一時的にリモート・アクセスを加えて、制作の急増に対応する、あるいは社内インフラの管理の必要をなくすというのはいかがでしょう。Avidのストレージ・ソリューションを使えば、すべて可能です。
1つの万能なシステムの話をしているわけではありません。Avidは、分散型コラボレーション・ワークフローを可能にする3つの方法を提供します。Avid NEXIS | EDGEリモート・アクセスを追加したAvid | NEXIS Fシリーズ・ストレージ、SaaSストレージの Avid | Edit On Demand、そして、クラウンド上のAvid NEXIS | VFSです。
Avid | NEXIS FシリーズとAvid NEXIS | EDGE
Avidの主力製品であるAvid NEXIS Fシリーズ・ストレージ・エンジン・ファミリーは、フラッシュ、オンライン、ニアライン・ストレージ全体のメディアおよびメタデータへの安全なリモート・アクセスを提供し、あらゆる規模のチームが、どこからでも作業できるようにします。Avid NEXIS | VFSバーチャル・ファイル・システムで稼働するFシリーズ・エンジンは、生産性の向上に必要な性能、安全性および柔軟性を提供します。Avid Media Composer、Adobe Premiere Pro、Blackmagic DaVinci Resolve、Autodesk Flameなど、どんな制作ツールを使用していても、Avid NEXISは最高レベルのコラボレーションを促進します。これが、主要な大手のメディアおよびエンターテイメント企業の間で、共有ストレージの基準となっている大きな要因です。
Avid NEXIS | EDGEは、Avid NEXISストレージの能力を施設の壁を越えて拡張します。Avid Media Composerエディター向けの安全なプロキシ・ワークフロー、アシスタント・エディター、プロデューサー、その他のチームメンバー用のウェブベース・ツールを採用するAvid NEXIS | EDGEは、施設内での作業からリモート作業への移行を大幅に簡素化します。チームメンバーは、インターネットに接続していない時でも作業を行うことができます。アシスタント・エディターは、プロジェクトを準備し、ビンやシーケンスを作成、メディアを素早くグループ化して、編集チームをサポートします。そして、番組制作責任者、プロデューサー、マーケティング責任者は、自宅、オフィス、空港など、どのような場所からでもエディターとコラボレーションし、コンテンツをレビューすることができます。Avid NEXIS | EDGEを使えば、オンプレミスのAvid NEXISストレージのROI(投資利益率)をより簡単に最大化することが可能です。
Avid | Edit On Demand
Avid | Edit On Demandは、クラウドに最適化されたAvid Media ComposerソフトウェアおよびAvid NEXISストレージを備えた包括的かつ安全なSaaSポストプロダクション環境をクラウドで提供します。その導入は完全に自動化されていて、新規の編集室を数日ではなく、数時間でオンライン化することができます。Avid | Edit On Demandは、制作能力を急激に拡大して、急増する制作に対応するには最適なオプションです。不要になったら、素早く縮小して、不必要な出費を回避することができます。社内のチームメンバーは、新しいソフトウェアやワークフローを学ぶ必要もなく、全員が接続してコラボレーションすることができるため、プロジェクトの納期を短縮、リモートでトレーニング、リアルタイムでシーケンスをレビューすることができ、居住地に関係なく、最高の人材を活用することができます。これは、究極のSaaSベースの編集ワークフローです。
クラウド上のAvid NEXIS | VFS
パブリック・クラウドを使用するコンテンツ制作者にとって、Avid NEXISは最適なソリューションです。仮想化されたAvid NEXIS | VFSファイル・システムのパワーをMicrosoft Azureクラウド・ストレージにもたらすものです。このBYOL(所有ライセンス持ち込み)式のアプローチでは、Avid NEXIS | FLEXサブスクリプションを介してアクセスするため、今後の成長を計画しながら、現時点で最善の導入戦略を決めることができます。Avid NEXIS | FLEXサブスクリプションを利用すれば、自分のペースで簡単かつコスト効率よくクラウドに移行することができ、常に進化するこの業界で多くの企業が必要とするビジネスの俊敏性を提供することができます。
リモート制作ワークフローの共有ストレージに関するご質問ですか?Avidがお答えします。
Avidストレージ・ソリューションが分散型ワークフローを強化する方法をご覧ください。
Dolby Atmosは、Dolby Laboratoriesの登録商標です。