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Pro Tools 2022.4のリリースに伴い、Avidコントロール・サーフェス用のEUCON 2022.4も登場、より柔軟なミックスと迅速なコントロールが可能となりました。EUCONアサイナブル・ノブ、Dolby Atmos®ミックス用の改良点、ソフト・キー等の他、数多くの課題修正も追加されています。以下が、それらの新機能の概要となります。

 

アサイナブル・ノブ

Pan image fix 1200

Avid S4、Avid S6およびAvid Dock(さらにはArtist Control やTransportも!)に対応するアサイナブル・ノブ機能を使うと、Pro Toolsスクリーン上で操作できる、ほとんど全てのコンティニュアス・コントロール(ノブ、フェーダーそしてクリップ・エフェクト等)を、サーフェス上から操作可能です。幾つかのサードパーティーDAWで可能だったこの機能が、遂にPro Toolsでもできるようになったのです。

S4およびS6では、マスター・モジュール上の専用アサイナブル・ノブまたはオートメーション・モジュール上のジョグ・ホイールを使って実行します。Avid Dockの場合は、ボリューム・ノブまたはジョグ・ホイールを使って操作可能です。

Pro Tools上にある対象となる機能上にカーソルを持っていくと、自動的にアサイナブル・ノブ等のコントローラーにアサインされます。そのコントロールをロックするオプションもあり、オートメーションも自在です。この機能は、素早くアクセスしたい場合に非常に便利で、アサインした後にロックしておけば、Pro Toolsを見る必要なく操作に専念できます。より解像度の高いコントロールが必要である場合は、ソフト・キーを使って大きなジョグ・ホイールにアサインすることも簡単にできます。

 

Avid Control Atmos パン・グラフ

Avid Controlアプリ内のチャンネル・ビュー・パン・グラフが、Dolby Atmosに対応し、2Dグリッドで、ハイト・モード、スピーカー・セッティング、ゾーン・コントロール等のすべてのパン・パラメーターに、アクセスすることが可能となりました。パン・ボールのサイズは、高さを表す値を反映し、高さを上げると大きくなり、下げると縮まるようになっています。

Avid Control Atmos panner

 

EuControl用ソフト・キーの改良

EuControlソフト・キーに以下の新機能が追加されました:

  • ポーズ/ディレイの改良
  • Avid S1 ソフト・キー・カラー
  • 新しいサーフェス・ソフト・キー


コンピューターの速度が上がるにつれ、ソフト・キー・マクロを作成時に、次のコマンドに移る前にタスクを完了させるために、より大きなディレイを設定する必要が生じる場合があります。「ポーズ/ディレイの改良」では、そういった状況に対応するため、ポーズ・コマンドにより25ミリ秒のディレイを設定することが可能となり、より長いディレイが必要時に、その長さをチェーンに加えることができるようになりました。

「Avid S1 ソフト・キー・カラー」では、S1ソフト・キー1-8用にカラー構成を選択可能になりました。トラックまたはソフト・キー・カラーに追従して、S1ソフト・キーのカラー構成を選択することができます。また、幾つかのS1ハードウエア・ボタンをソフト・キーとして設定する事も可能です。

新しいサーフェス・ソフト・キーとしては、アサイナブル・ノブ・トグル・ロック、幾つかのバンキング機能の強化、モニタリング用ソフト・キーが幾つか追加されています。


英文関連情報:

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Eddie Jones

After 20 years mixing and designing studios facilities in the UK, I moved to the USA and managed the S5 products for Euphonix. At Avid I designed the S6, S4 and S1 and now manage all control surfaces.