Pro Tools | Carbon インターフェースは 2020 年 11 月に発表され、Pro Tools | HDXの技術から、低レイテンシーのハイブリッド・エンジンによる確定的な DSP アクセラレーションと、VENUE | S6L の技術から、AVB AiOPトランスポート、倍精度低ジッター・クロッキング、および透明度の高いマイクプリアンプなどの、 Avidのコア・オーディオ・イノベーションをいくつか組み合わせています。また、32ビットのクリーンな入力から出力への信号パス、8チャンネルのマイク/ライン・アナログ入力、10チャンネルのアナログ出力を備えた新しいAD/DA変換トポロジーを導入し、最大24のI/Oまでアナログ入出力の拡張が可能です(さらに2つのADATライト・パイプポートも備えています)。
2022年10月にニューヨークのAESで、Pro Tools | Carbon Preが発表され、Carbon I/Oと同じく8つのチャンネルを備えているため、2つのCarbon Preを使用することで最大24の32ビット高解像度マイク/ライン入出力を使用できるようになりました。 モニター・セクションは、最大3セットのステレオ・モニターと4つのステレオ・ヘッドフォンキュー出力をサポートしています。
Carbonに導入されたイノベーションは、ミリ秒未満のレイテンシーと最高位クラスの音質を提供するため、ミュージシャン、エンジニア、プロデューサーから好評を得ています。当初は、音楽制作を目的としていましたが、多くのユーザーが、ポストプロダクションでも使用可能なDolby Atmos®サラウンド・フォーマットをサポートするためのモニターセクションを望んでいました。
Pro Tools 2023.6では、Carbonはステレオ用の5.1と7.1、Dolby Atmos用の5.1.4と7.1.2のフォーマットのモニタリングをサポートしています。サラウンドの出力は、CarbonメインユニットLR-TRSと8チャンネルD-Sub出力となります(ADAT出力とCarbon Pre出力は、モニター・セクションから直接レベルをコントロールすることはできません)。
5.1または7.1モニタリング用のPro Tools | Carbonの設定方法
Pro Tools UltimateまたはPro Tools Studioで、ハードウェア・設定ウィンドウを開き、Main (MON L-R) にチェックが入っている場合、5.1または7.1フォーマット用に6または8チャンネルのモニターパスを選択できます。
フォーマット 5.1 出力の場合、I/O 設定は次のように構成されます。

Dolby Atmosモニタリング用のPro Tools | Carbonの設定方法
まず、Pro Tools UltimateまたはPro Tools Studioで、ハードウェア設定ウィンドウを開き、Main (MON L-R) TRS出力のチェックを外す必要があります。最大10チャンネルまでモニタリング・コントロール可能となるPro Tools Carbonの場合は、より小さなスペースやサウンドデザイン・ルームのスタジオに適しており、最大7.1.2及び5.1.4までのフォーマットが利用可能です(さらに大規模なスタジオで、7.1.4以上のモニタリングが必要な場合は、Pro Tools | MTRX Studioインターフェースがより適しているでしょう)。

Pro Tools | Carbonで5.1.4または7.1.2フォーマットをDolby Atmos Rendererを経由してモニターする場合、Dolby Atmos Rendererでは、5.1.4または7.1.2フォーマットがデフォルトのルーム・フォーマットではないため、それらをサポートするように構成する必要があります。その場合は、Dolby Atmos Rendererで、Setup (設定) > Room Setup (ルーム設定) > Monitoring (モニタリング) タブを選択して、ルームのフォーマット (5.1.4または7.1.2) を追加してください。
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5.1.4 または 7.1.2 SMPTE チャンネル出力の I/O 設定は、次のように設定されます。


Pro Tools 2023.6の新しい拡張バス幅機能を使用し、Dolby Atmos Rendererへ対応フォーマット出力を送り、最大7.1.2(または5.1.4)チャンネルのルーム・スピーカー設定に対して出力、それをPro Tools | Carbonのサラウンド・モニタリング機能でコントロールすることができます。
Pro Tools | Carbonサラウンド・モニタリング

