

MBOX Studioは、マイク入力とインストゥルメント入力の両方にVariable Z(別名:可変インピーダンス)を搭載しています。なぜVariable Zが必要なのでしょうか?4つのマイク入力でのVariable Zについて見ていきましょう。また、このマイク入力は、Pro Tools CarbonやVenue S6Lに搭載されているマイク・プリアンプと同じものです。
4つのマイク入力は、それぞれ1k、5k(デフォルト値)、10kの3つのインピーダンス値から選択可能です。信頼性の高いShure SM57のようなダイナミックマイクは通常、低いインピーダンスで、リボンマイクは通常、高いインピーダンス値で機能します。一般的には、マイク・プリアンプのインピーダンスは、マイクの出力インピーダンスのおよそ10倍であるべきとされていますが、時にはルールは破られることもあります!通常インピーダンスが低いと、同じマイクでもインピーダンス値が高いものよりも、ダークな音色が得られます。これにより、1本のマイクが捉えることのできる音色の幅が格段に広がります。自分の耳で聴きながら、いろいろなマイクのインピーダンス値で、どんな音色が得られるか試してみてください。
インストゥルメント入力の可変インピーダンスは、ギタリストにとって本当に素晴らしいツールです。音色だけでなく、反応やフィーリングも、私を含むギタリストにとって重要な要素です。
ピックアップがインストゥルメント入力へ負荷をかける方法は、ギターによって様々です。ダイレクトなサウンドを得るために、いくつかのギター・プロセッシング・プラグインを使用する場合、最初のプラグインが、その特定のギターで得られる音色とフィールに大きな影響を与えます。インストゥルメント入力では、22k、32k、70k、90k、230k、1M、そして真のHi-Zの7種類のインピーダンスから選択することができます。また、これらのインピーダンス値のそれぞれに、アナログ回路でコンデンサーを挿入する代替モードもあります。「なぜそのようなことをするのか?」と思われるかもしれません。コンデンサーは、本物の真空管アンプに見られる真空管と非常によく似た特性を持っているのです。ギターの入力信号経路にコンデンサーを追加することで、真空管アンプを模倣したプラグインで演奏していても、実際の真空管アンプで演奏しているのと同じような反応とフィールを感じることができます。
MBOX Studioには、パートナーであるPlugin Allianceのbx_megadual、Ampeg SVT-VR Classic、BX_Greenscreamerなどのギタリスト向けの優れたプラグインや、Eleven MK IIやBlack Shiny Wah, Gray Compressor, Tri-Knob Fuzzなどの様々なストンプボックス・プラグインを含むAvid Complete Plugin Bundleなどが搭載されています。
インピーダンスは興味深いトピックですが、ここでは少ししか触れていません。可変インピーダンスについてもっと知りたい方は、Avid製品であるEleven Rackで使用されているTrue-Zについて書かれたブログ記事を参照ください。
私のバンド、アイロン・タイガーで80年代のヘアメタルを演奏する私の写真ですが、本物の髪ではありません。