

[Pro Tools へエクスポート] ワークフローの改善から、より多くのビン機能と保護オプションまで、コラボレーションはかつてないほど簡単になりました。
ここアメリカの大学バスケットボールでは、マーチ・マッドネス(March Madness)トーナメントの真っ最中ですが、Media Composerチームは、最新版の3月のリリースをブザーと同時に配信するために総力戦(フル・コート・プレス)で対応しました。
Media Composer 2023.3では、[Pro Toolsへエクスポート] ワークフローやAvid NEXIS | EDGEの [メディアをコピー] 機能を強化しています。さらに、Media Composer内の個々のプロジェクト・ビンをロックして保護したり、Media Composerのユーザー設定で、Adobe Premiere Proスタイルのワークスペースを選択したりできるようになりました。
それでは、Avid Media Composer 2023.3の新機能を詳しく紹介します。
より有意な方法で Pro Tools へエクスポート
2022.12のリリースで、Media Composerのシーケンスを、実際のPro Toolsセッションとしてエクスポートする機能を導入しました。今回の2023.3のリリースでは、この機能をダンクシュートのように 確実なものにするために、いくつかの機能強化、改善、整理を行いました。以下の機能が含まれます。
- 相違点をエクスポートしてビン全体を比較する
- 相違があるメディアをコンソリデートする
- 相違のあるメディアのファイル変換を許可する
- 非アクティブなトラックをコンポジションとミックスダウンから除外できるようにする
- その他
リモート作業時にAvid NEXISとの間でメディアをコピー
もしお客さまが、Avid NEXIS | EDGEを介してAvid NEXISストレージにリモート接続したMedia Composer | Enterpriseユーザーだとしたら、リモートでオフライン作業をするときや完全に隔絶した環境で作業するときはいつでも、Avid NEXISワークスペースからローカル・ドライブに、メディアをコピーできることを既にご存知でしょう。最新版のMedia Composerでは、Avidで管理されたメディアをローカル・ドライブから施設内のAvid NEXISシステムにリモートでコピーすることができるようになりました。
インターフェースとプロセスは、施設で編集する場合とまったく同じです。ビン内の任意のメディアを選択するか、プロジェクト・ウィンドウまたはビン・コンテナのサイドバーで、1つ以上のビンを選択して複数のファイルをターゲットにし、高解像度、プロキシ、および/またはレンダリングされたメディアを、マウント済みのAvid NEXISワークスペースに、リモートでログインしてコピーするだけです。
これにより、どこにいても完全なラウンドトリップ・コピー・ワークフローが実現できます。ただし、これは Avid MediaFilesフォルダー内のメディアに対してのみ機能することにご注意ください。現時点では、リンクされたメディアでは機能しません。
ビン・コンテナのフォルダー内にフォルダーを追加
プロジェクト・ウィンドウまたはビン・コンテナ・サイドバーのフォルダー内に、直接ビンを作成する方法をご存知ですか? 多くの方は、同じことをフォルダーで行える機能を望んでいました。今すぐできます!右クリックするだけで、コンテキスト・メニューに新たに [新しいフォルダー] 選択が表示され、フォルダー内にフォルダーを追加できます。または、プロジェクト・ウィンドウまたはビン・コンテナ・サイドバーのファースト・メニューをクリックして、同じことが実行できます。
ビンの保護
ビンを共有することは良いことですが、自分やチームの誰かが意図していないビン内のコンテンツを不注意に移動または変更してしまうこと以上に最悪なことはないでしょう。Media Composer 2023.3では、[プロジェクト・ビンの保護] コンテキスト・メニュー・コマンドを使用してビンをロックして、自分自身を含めたすべてのユーザーが誤ってコンテンツを変更するのを防ぐことができます。
[プロジェクト・ビンの保護] を行うと、ビンは常に 「ロックされた」 状態で開き、すべての人に読み取り専用アクセスが提供されます。これは、自分以外の全員をロックアウトできる [プロジェクト・ビンのロック] コマンドとは少し異なります。保護したビンのロックを解除するには、ビンを閉じて同じコンテキスト・メニューを使用して [プロジェクト・ビンのロックを解除] を選択するだけで、チームメンバーはビンへの書き込みを再開できます。
Adobe Premiere Proスタイルのワークスペースにアクセス
Premiere から Media Composerへ移行して作業する場合、Premiere Proスタイルのワークスペースをインターフェースに統合することで、Avidへの移行がさらに簡単になりました。それらにアクセスするには、Media Composerで新しいユーザー・プロファイルを作成します。[Media Composer デフォルト] と [Adobe Premiere Pro から移行] という2つのデフォルトのユーザー設定が表示されます。
後者を選択して、Adobe Premiere Proウィンドウとツールバーのレイアウトに基づいて、4つの新しいワークスペースのセットを提供するプロファイルを作成します。
Avid UME の Live Link サポート
Avid Universal Media Engine (UME) は、Live Linkをサポートするようになり、MOVやMP4などのQuickTimeビデオフォーマット、TIFF、JPEG、PNG、その他の静止画像 (画像シーケンスではない) を操作する際に、最適化されたパフォーマンスを提供します。[リンク設定] ウィンドウの [リンク・オプション] タブで、[ライブリンクを有効にする] を選択するだけで、リンクされたすべてのビデオ・ファイルまたはサードパーティ・アプリケーションで作成された静止画像は、Media Composerの外部で変更された場合に、自動的にリリンクされます。
Live Linkを使用する場合、元のファイルの長さ、トラック・レイアウト、圧縮の種類は変更できませんのでご注意ください。 (Live Linkは、MXF OP1aファイルをサポートしていません。)
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Media Composer 2023.3は、すべての Media Composerサブスクリプション・ユーザーおよび有効なソフトウェアのアップデート + サポートプランをお持ちの永久版ライセンス所有者を対象とする無償アップデートとして提供しています。Media Composerの古い永続版ライセンスをお持ちですか?こちらでアップグレード・オプションを確認して、最新版を入手してください。Media Composerをお持ちでない方は、是非ご購入または無償トライアルライアル版をお試しください!
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