

モバイル版Sibeliusの11月アップデートのリリースをお届けします。ご要望の多かったMusicXMLファイルをSibeliusに取り込む機能が導入されたことで、デスクトップ・コンピュータ上の他の楽譜作成アプリからスコアを移したり、iPhoneやiPad上の他のアプリから直接スコアを移したりできるようになりました。また、安定性についても若干の改善がなされています。
MusicXMLは、何百もの楽譜作成アプリで使用されている、一般的な交換ファイル形式です。デスクトップ版Sibeliusは数年前からこれらをインポート、エクスポートができるようになり、モバイル版SibeliusにもMusicXMLファイルをインポートする機能を導入できることを嬉しく思います。
MusicXMLファイルをインポートする手順は、iOSのファイル・アプリを使うか、iCloudやDropboxを使って他のデバイスからスコアを転送し、Sibeliusアプリ内からデバイス上のファイルを参照することで簡単に行えます。.musicxmlや.mxlの圧縮ファイル、または旧来の.xmlファイルのいずれかをSibeliusで開くことができます。
スコアを開くと、MusicXMLファイルからレイアウト、書式、譜表オブジェクトがすぐに取り込まれます。デスクトップ版と同様、Sibeliusは可能な限り表記を整えますが、モバイル版Sibeliusでも、音符やレイアウトを好きなように変更することができます。
.sibファイルは、MusicXMLファイルを開いたのと同じフォルダに作成・保存されます。デバイス上の他のアプリから直接ファイルを開いた場合は、iPad上のSibeliusフォルダに保存されます。
サードパーティーのアプリから楽譜を転送するのは、とても簡単です。Apple Pencilを使った手書きの楽譜や、楽譜を写真撮影したものなどを使った、さまざまな方法で楽譜を作成できるアプリがいくつか出ています。その中でも人気のあるアプリが、Neuratronの NotateMe と、Organumの PlayScore 2 です。
それぞれのアプリで、エクスポートからMusicXMLを選択します。iOS標準の共有ポップアップが表示され、利用可能なアプリの中からSibeliusを選択します。
これにより、Sibeliusで直接スコアが開かれ、新しいSibeliusファイル(.sib)がファイル・アプリ内のSibeliusフォルダに保存されます。
今回のアップデートでは、Sibeliusの全てのバージョン(First、Artist、Ultimate)で利用可能な新機能をお楽しみいただけます。
モバイル版Sibeliusを初めてご利用になる方は、こちらのApp Storeからダウンロードしてください。
無料版(First)では、Sibeliusを使って最大4つの五線譜のスコアを作成できます。2種類のアプリ内サブスクリプション(Artist、Ultimate)を使って、多くの機能のロックを解除するか、デスクトップ版Sibeliusの有効なライセンスをお持ちの場合は、アカウントにログインするだけで、追加料金なしで機能のロックを解除できます。
モバイル版Sibeliusの詳細については、https://www.avid.com/ja/sibelius/for-mobile をご覧ください。