sibi

数週間前のリリースに続き、また新たなリリースをお届けします。譜表名を導入後のフィードバックにお応えして、「パート譜を作成」という新機能を導入しました。これは、Sibeliusでパート譜をとても簡単に作成できるだけでなく、パート譜作成を初めてモバイルに対応させたものです。また、いつものように、このリリースでもわずかながら改善点があります。

この新しいバージョンは、Windows、Mac、iOSに対応しており、Avidアカウントからダウンロードするか、iPadやiPhoneのAppleアプリストアから入手することができます。

今年行われた各リリースについては、「Sibelius最新情報」の概要ページをご覧ください。

 

パート譜を作成

Sibeliusでのパート譜の作成は、デスクトップでは何度もクリックする必要があり、モバイルではこれまで不可能でした。このリリースでは、Sibelius Ultimateに新しいコマンドの パート譜を作成 を導入しました。右上のコマンド検索で探すか、Sibelius.Execute("make_into_part"); を使用してプラグインに組み込むことができます。これにより、選択した譜表をもとに、新しいダイナミックパートを作成することができます。 

譜表を組み合わせて1つのパート譜を作成したり(最近のリリースにより、ワークフローが簡単になりました)、パーカッション・セクションのパート譜を作成したり、モバイルでのパート作成が可能になったり、本当に便利な機能です。

Score to combined part

パート譜の作成がとてもすばやく簡単にできるようになりました。Sibeliusは、楽器変更を含む、選択範囲内のすべての楽器名を使用して、パート譜を作成します。これは、パート > 新規パート で必要な譜表を追加するときと同じです。

 

発想記号テキストを使った強弱記号の入力

Sibeliusで強弱記号を入力するのは、これまでも簡単でした。Ctrl/Cmd + E のキーボード・ショートカットでテキストスタイルを追加し、右クリックするか、Ctrl/Cmd + [音楽フォントに様式化が必要な文字] を入力します。しかし、この方法を全員が知っているわけではなく、通常のテキストフォントを使用したpとfが表示されている楽譜を何年も見てきました。

このバージョンから、強弱記号を入力すると、これらが自動的に音楽フォントに様式化されるようになりました。これでpppからrfzまでのすべての強弱記号を変換できるので、発想記号テキストのワードメニューから上位12項目が表示されます。

Expression word menu

 

そして、楽譜の「Music text」に使用されているフォントを使用して、普通のテキストを美しく様式化されたテキストに変えることができます。

Dynamic magic

発想記号の入力方法に変更はないので、Ctrl/Cmd + の後にCtrl/Cmd + PMなどを押すキーボード・ショートカットは、引き続きご利用いただけます。

 

このバージョンでのその他の変更点

  • キューとして貼り付ける際に、楽器名が再度含まれるようになりました(一つ前のリリースでは行えなかったため、改善されました)
  • 全てのプラットフォームで、全てのサンプル・スコアを追加しました。
  • SibeliusインストーラーにAvid Linkの最新バージョン(v2022.9)が含まれています。

 

今回はここまでです。これらの改善点を楽しんでいただければ幸いです。今後、今年を締めくくるにふさわしい、さらなるニュースをお届けします。